2025年 全国大学同和教育研究協議会秋季企画             徳島における被差別部落の歴史・解放運動と部落の現状

                                              主催 全国大学同和教育研究協議会
                                              後援 部落解放同盟徳島県連合会
    
全国大学同和教育研究協議会は、1993 年以来、人権問題にかかわるシンポジウムと現地調査を毎年開催して、研究を重ねてきました。これまでに「瀬戸内の被差別部落と家船衆」「大逆事件と部落問題」「ハンセン病――排除・隔離の歴史」「伯耆地方における周縁の民」「佐渡――その歴史・社会・文化」をテーマとして、近畿地方はもとより、西は福岡県、佐賀県、広島県、香川県、高知県、東は長野県、新潟県佐渡市、東京都などで実施してきました。
 今年は、徳島県において10月11日(土)~12日(日)に以下の要領で実施することになりました。2020年以降は、台風の影響も考え、11月の開催となっていましたが、今回は現地との調整がつかず、10月の開催となりました。お知らせが遅れたことをお詫びします。
なお、本企画は、すべてオープンで行いますので、大学関係者に限らず、さまざまな分野の方々の積極的なご参加を歓迎致します。奮ってご参加ください。

Ⅰ プログラム
<公開シンポジウム>
テーマ:徳島における被差別部落の歴史・解放運動・現状、そして、人権学習の実践

日時:10月11日(土)午後1時30分~5時
会場:四国大学交流プラザ4階 第2セミナー室
   徳島市寺島本町西2丁目35-8(℡ 088-602-4858)
   ※ JR徳島駅前から徒歩5分

主催者挨拶    石元清英さん(全国大学同和教育研究協議会会長)
地元歓迎の挨拶  歯朶山加代さん(部落解放同盟徳島県連合会執行委員長)
          
報告1 佐藤正志さん(摂南大学名誉教授)
「青年活動家・井藤正一の想いと行動 ―「井藤日記」から読み解く徳島の水平社運動」

報告2 部落解放同盟徳島県連合会
    「徳島における戦後の部落解放運動と部落の現状」

報告3 松下師一さん(郷土史家、徳島地方史研究会会員)
「学校の「人権」学習をサポートする、ある郷土史家の実践記録 ー はじまり(1980年代)から2020年代まで -」 

司会 廣岡浄進さん(大阪公立大学)

<研究交流会>
10月11日(土)午後6時~8時30分
会場:和風ダイニング どまん中
   (JR徳島駅前・四国大学交流プラザより 徒歩3分)
   ℡ 088-623-3293
飲食を共にしながら交流・懇親を図ります。

<フィールドワーク>
徳島における被差別部落の歴史・解放運動と部落の現状

日時:10月12日(日)
集合時間 9:00 
集合場所 JR徳島駅前の「ホテルサンルート徳島」の前にある歩道橋辺りに集合。バスは9時に出発します。

9:20 ~ 11:50  鮎喰(あくい)地区フィールドワーク
1924年に徳島県で初めてとなる加茂名水平社(加茂名は旧町名)の創立大会が鮎喰公会堂で開催されました。この当時の解放運動を担った活動家であり、シンポジウムの報告で取り上げられる井藤正一は、鮎喰の出身でした。
鮎喰では、1990年代より「部落:悲惨と貧困史観」から脱却し、地域の子どもたちが鮎喰を誇りに思えるような資料づくりに取り組み、部落問題について語り合うフィールドワークを行ってきました。
「鮎喰地域フィールドワーク資料を作る会」の弘瀬正彰さんのご案内で、鮎喰の部落史と解放運動について学びます。
           
11:50  鮎喰を出発し、「人形のムラ」(国府町芝原)に向います。
12:20       (昼食)
13:00 ~ 16:00  「人形のムラ」阿波木偶文化資料館・箱まわし伝承館
徳島県をはじめ、四国の正月儀礼として続いてきた木偶(でこ)(人形)を操る門付けの祝福芸である「三番叟まわし」や、木偶操りを路傍や庭先で演じた大道芸である「箱まわし」などの伝承に取り組んで来られた辻本一英さん(阿波木偶箱まわし保存会)のお話をうかがい、人形芝居の実演を鑑賞します。また、「三番叟まわし」や「箱まわし」などの人形、頭(かしら)、衣装等を展示している阿波木偶文化資料館を見学します。

16:00 「人形のムラ」を出発
16:30 (JR徳島駅前解散)

なお、雨天決行です。当日の天候・交通事情等により順番・時間の変更がありうることをご了解ください。運動靴・軽装がよいと思います。
※当日、緊急に連絡事項に関する連絡先については、参加者に事務局から連絡いたします。

Ⅱ 参加申し込みについて
1. 申し込み方法
同封の郵便振替の通信欄に10月11日(土)のシンポジウム、研究交流会、10月12日(日)のフィールドワーク(45名先着順)のうち、参加される項目を明記してください。

2. 参加費
それぞれの参加費は、シンポジウム3,000円(資料代、講師謝礼、会場費等。
地元の徳島県在住の方々は1,000円、学生・院生は500円)、研究交流会7,000円(料理代、アルコール・ソフトドリンク代込み)、フィールドワーク9,000円(バス・チャーター代、現地案内人謝礼、資料代、入館料、昼食代を含む)です。
それぞれの項目を合算して振り込んでください。

このお振り込みをもって参加申し込みとさせていただきます。
なお、シンポジウムのみの参加は、当日受付も可能です。

3. 振り込み先
郵便振替 
口座番号 00960-9-148358
加入者名 全国大学同和教育研究協議会

4. 申し込み〆切
9月末日までにお願いします。
申し込まれた方には、10月初旬に参加証と、11日のシンポジウム会場、研究交流会会場、12日のフィールドワークの集合場所の地図を郵送します。

Ⅲ 宿泊について
参加者各自で宿泊先の手配をお願いします。
なお、シンポジウム会場、研究交流会会場、フィールドワーク集合場所は、いずれもJR徳島駅から徒歩5分以内のところにあります。
10月中旬ごろは、観光客や学会参加者で宿泊者が多いと予測されますので、できるだけ早い目に予約をするようにしてください。
  
全国大学同和教育研究協議会事務局
〒558-8585 大阪市住吉区杉本3-3-138
   大阪公立大学人権問題研究センター 廣岡研究室気付
   ℡06-6605-2035 (センター事務室)
   メールでのお問い合わせは ishimoto@kansai-u.ac.jp